遠くから大勢の人たちが憧れて来る老舗の食べ物屋が、
散歩圏内にたくさんあるのがかんかん森住まいの魅力。
かんかん森の地番は荒川区東日暮里だが、50メーター先のバス通りを越えると、かつて正岡子規が住み、「根岸の里のわび住まい」と歌にもうたわれた根岸(台東区)。60年前の戦災に所々焼け残った古いしもたやや路地、看板建築の商家が昔の下町の面影を伝えてくれる。歩いて20?30分くらい以内の散歩圏内に、老舗の食べ物屋がたくさんある。
【にびき】台東区下谷3丁目3?7
100年以上続くふぐ料理屋。懐具合に応じて天然と養殖を選ぶことができる。冬の間は無休。
【山口屋煎豆店】台東区下谷3丁目3?7
明治30年創業の煎り豆や落花糖(砂糖ピーナツ)の店。近所には下町の路地風景がたくさん残っている。
【香味屋】台東区根岸3丁目18?18
下町の洋食屋を謳い文句に、あちこちのデパートなどに出店している有名高級洋食屋さんの本店。大正14年創業。
【金太郎飴本店】台東区根岸5丁目16?12
切っても切っても同じ顔の金太郎飴。結婚式の引き出物などに、自分の顔で作ってもくれる。
【笹の雪】台東区根岸2丁目15?10
元禄年間から続く豆腐料理の有名店。
【鍵屋】台東区根岸3丁目6?23
下町の居酒屋の代表的存在。もともとは言問通りに安政年間からあった古い酒屋が、戦後居酒屋を始めたもの。その建物は言問通りの拡幅で取り壊され、裏通りに引っ込んだ。近頃はやりの吟醸酒などはなく、甘口と辛口の2種類の酒しかないが、お燗の加減は抜群。つまみも安い。
【遠太】荒川区東日暮里1丁目31
老舗ではないが、大衆酒場ファンに知られた店。いかにも下町のおじさんたちが集まるといった風情の居酒屋。お婆さんが台所に立ち、孫娘らしい人が酒や料理を運ぶ。時に若い女性客の姿も見える。テレビのロケの場所になったからだろうか。
【羽二重団子】荒川区東日暮里5丁目54?3
江戸時代から200年続いた団子屋さん。昔の風情の残る本店と今風の駅前支店がある。
【川むら】荒川区西日暮里3丁目2?1
日曜日などには行列ができる店。午後も休まず続けているのがいい。日暮里駅谷中口からすぐ。そばは町の普通のそば屋より幾らかいい程度だが、お酒やつまみの種類が豊富で、こちらも楽しめる。
老舗ではないが、日暮里駅北口広場奥の【とお山】もお勧め。酒の種類が豊富でそばもうまい。つまみもいろいろできる。
【尾花】荒川区南千住5丁目33?1
都内で5指に数えられる有名うなぎ店。日本家屋に入れ込み座敷。注文してから裂いて焼くので、座敷に上がって小1時間は待たされる。予約を取らないので、昼時には行列しなければならない。でも、待つ甲斐がある味。土・日・祝日は11時半から19時半まで休まず営業しているから、ご近所の住人としては午後遅い時間が狙い目か。
【伊勢屋】台東区日本堤1丁目9?2
吉原の入り口近くで明治中期から「土手の伊勢屋」と言われて有名だった天ぷら屋。戦災にも焼け残った昔の建物で風情がある。ただ、昼食時はいつも20人から30人の行列を覚悟しなければならない。5時からの夜の部はあまり混まない。
【中江】台東区日本堤1丁目9?2
伊勢屋の隣にある同じく昔の建物が残る明治時代からの桜鍋の店。
(佐々木一朗)
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下町の老舗食べ物屋が、かんかん森の近くにたくさん
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